
水なしLED-UVオフセット印刷機で成型用フィルム印刷を実現
当社は、リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社と東レ株式会社と協力して、世界初のシステムを発表した。
スクリーン印刷は、インキ皮膜が厚いので隠蔽性があり、耐候性や耐久性に優れている。一方、オフセット印刷は短納期・大量生産に強く、画像(絵柄)の再現性が高く高品位印刷という点で優位性をもつ。
三次元形状の自動車内装材や家電部品等の製造方法の一つであるインモールド成型では、スクリーン印刷が採用されている。近年、この分野で短納期・大量生産対応と高品位な印刷表現が求められてきた。このようなニーズに対応して、リョービMHI、ミノグループ、大和グランド株式会社(代表取締役社長 河合 真吾、以下「大和グランド」)が共同で8年間にわたり開発を進めてきた。
この工法における安定生産に欠かせない水なし印刷を採用した専用オフセット印刷機をリョービMHIが、成型性や耐熱性を高めた専用インキをミノグループがこのたび開発し、大和グランドが開発初号機を用いて印刷技術を蓄積してきた。水なし印刷用刷版を東レ株式会社が、LED-UV乾燥装置をパナソニックデバイスSUNX株式会社が供給する。これらを包含して、「スクリーン印刷の機能性、多様性をオフセット印刷で実現」を意味する「SAT SYSTEM」と名付けた。(注:「SAT」は「Screen Advanced Technology」の略。「サットシステム」と読む。)
SAT SYSTEMは、従来のオフセット印刷やスクリーン印刷など他の印刷方式と競合するものでなく、新市場を切り拓く新しい印刷システムとして、このたび発売する。
開発初号機(大和グランド株式会社所有)の主な仕様は、以下の通り。

| 項目 | 仕様 | 
|---|---|
| 印刷方式 | SAT SYSTEM専用水なしオフセット印刷 | 
| 使用インキ | SAT SYSTEM専用インキ | 
| 刷版 | 水なし版 | 
| 乾燥装置 | LED-UV乾燥装置 | 
| 印刷速度 | 500~8,000枚/時 | 
| 最大原反寸法 | 920×640mm | 
| 最小原反寸法 | 410×290mm | 
| 最大印刷面積 | 900×615mm | 
| 原反の厚み | 0.04~0.6mm | 
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 お問い合わせ先 ・株式会社ミノグループ 機械事業部 担当:渡辺 〒501-4101 岐阜県郡上市美並町上田8-2 Tel. 0575-79-2111 Fax. 0575-79-3455  | 

